今回は建売住宅の不具合の体験談です。庭の施工ミスで嫌な思いをしたお話です。
建売住宅の不具合は当たりハズレの部分もあるので対策はできませんが、例を知ることであなたが新築を買ったときにその項目について確認をすることができます。
そういう意味でとても貴重です。ぜひ参考にしてください。
今回は建売住宅の不具合の体験談です。庭の施工ミスで嫌な思いをしたお話です。
建売住宅の不具合は当たりハズレの部分もあるので対策はできませんが、例を知ることであなたが新築を買ったときにその項目について確認をすることができます。
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現在住んでいる家は、私と主人が30歳になる直前に建売で購入した地元の大手建設会社の物件です。
それまでは賃貸住宅に住んでいたのですが、ずっと戸建て住宅に住んで育った主人は他人が出す音にとても神経質でした。我慢が出来なくなって何度も引っ越しを繰り返し、すっかり引っ越し貧乏となっていたのです。
分譲型マンションなど、音に配慮されているであろう賃貸物件にも住んでみましたが、どうしても無理。これ以上引っ越しを繰り返すよりは、戸建て住宅を購入したほうが良いのではないかということになりました。
当時、主人は1年以内の転職を考えていたこともあり、今を逃すと勤務年数が足りなくて住宅ローンの審査に通らなくなってしまう。こうなったらすぐに購入できる建売住宅を探すしかないと、当時住んでいた賃貸の更新期限まであと半年というところから、まずはその時に住んでいた近所で探し始めました。
探し始めると、予算と希望の家の開きがかなりあるという現実に直面し、期限が迫っていたこともあって、いろいろな面で妥協しないと無理かな・・・と思い始めていました。
そんな時に、偶然見つけたのが、区画整理事業が始まったばかりの土地に建てられた数軒の新築建売物件でした。
今まで探してきた建売物件は駐車場は1台、お庭はとてもじゃないけど贅沢で、日当たりもあまり良くないという物件ばかりでした。諦めなくてはいけないことがたくさんあるな~とがっかりしていたところに、予算内で駐車場2台可、しかも広いお庭つき、何より周りの環境がとても静かな場所に建売住宅が見つかったのです。
当時、娘がまだ2歳だったため、遠くの公園まで行かなくても安心して外で遊ばせられるお庭があったらいいな~と思っていたのです。3方が家に囲まれているけれど(そのため、外からの目が気にならないのも魅力でした)、南側に広いお庭があることで家の採光もとても良いというまさに一目ぼれな物件でした。(数軒まとめての建売物件の良いところは、採光や窓の位置などよく考えられて建てられていることだと思います。)
主人の通勤には少し時間がかかってしまう場所でしたが、転職したらそれも変わるし、そこから通いやすいところで見つけたらよいと説得しました。何より諦めていたお庭がついているんだよと、ほとんど私の一声で購入が決まり、住み始めました。
もともと何本かの植栽と芝生が植えられていた広いお庭は、私の一番のお気に入りでした。憧れのお庭ができたことで、入居してすぐにかなりのお金を使って花壇を作ったり色々な草花を植えたりと楽しんでいたのですが・・・。
数か月たったころ、まず最初から植えられていたハナミズキが枯れてしまいました。その後もコニファーが何本も枯れはじめ、当初から植わっていた木はほとんど全滅。木を抜いてみると、どれも根っこが腐っている状態だったのです。
こんなすぐに植栽が枯れてしまうのはおかしいと思い、ハウスメーカーのアフターサービスを呼び、確認してもらいました。すると、本来ならば雨などでたまったお庭の水は水管を通って排出されるよう勾配を計算して埋められているのに、あろうことかその勾配が逆になっていて排出されるはずの雨水がずっとお庭に溜まっている状態だったというのです。それでは木が根腐れするのも当たり前です。そんな単純な施工ミスがあるの?と正直ずさんな工事にびっくりしました。
すでに完成している建売だと、途中の工程を確認することができないことはやはりデメリットなのですね。もし確認できたとしても、お庭の水管の勾配までは分からないかもしれませんが。
これを解消するには、水管が通っているところをもう一度掘り返し、勾配をつけ直す大規模な工事をしなければいけないといわれました。もちろん費用はハウスメーカーの保証でやってもらえたのですが、それまできれいに作り上げた花壇や、砂利を敷き詰めて作った小道もすべて壊さなければいけないと。
出来る限りもとに近い形にしますとは言われましたが、細かいところまでこだわって作っていたものを再び全く同じようにというわけにはいきません。本当にがっかりしてしまいました。
建売住宅の場合、家の作りなどには結構気にする方が多いと思いますが、お庭にも注意が必要です。我が家の場合はとにかく音が気にならないように防音(ペアサッシなど)効果が高く、周りが静かなことが第一条件だったので、お庭の細かいことまでは全く気にしていませんでした。(お庭があることだけでテンションが上がってしまったということもあります。)
購入後はすぐにお庭づくりをしたい気持ちを少し抑え、まずは落ち着いて、植物が元気に育つことができるお庭か確認してから楽しむほうが良いかもしれません。
ただ、一緒に購入した同じ建売住宅のご近所さん8軒中ではそのようなお庭だったのは我が家だけだったので、滅多にあることではないとは思います。
かなりレアケースの話ですが、建売住宅には不具合が起こり得るという点においてとても参考になる話だと思います。
体験者さまは庭造りが好きだったから今回の不具合に気づいたのですが、そうでない人だと気付いていなかったかもしれませんね。
もしかしたらどんな家庭にも潜在的な不具合はあるのかもしれません。
家は人間が作るものである以上、不具合はあるものと考えるべきです。そうなると大事なことは保障だと思います。何か不具合があったとき、いつまで、どの程度なら保障してもらえるかを事前に確認することが大事です。
体験者さまも言われているように、建売住宅の場合、途中の工程を確認することができません。住んでから少しでも不具合かもと思ったら細かく確認することが必要なのかもしれません。
住み始めは特に不具合に気付きやすい時期です。何事も確認して早めに保障してもらうことが大事だと思いますよ。
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