注文住宅の壁で失敗。漆喰壁にしたら手入れが大変で住みにくい家に。

べあ

今回は漆喰塗装による失敗談です。

なかなか採用しない外壁塗装ではあるのですが、手入れが大変な設備を採用した時の大変さがわかる話になっています。

ぜひ参考にしてください。

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漆喰塗装の失敗談。手入れが手間な家は大変

5年前に戸建て注文住宅を購入しました。子供が喘息(ぜんそく)の持病を持っていたことから家を買う時は無添加住宅を購入しようと数年前から夫婦で話し合って決めた上での購入でした。

建築材料は全て化学薬品を使わない完全無添加住宅のためか、引っ越しを完了して住み始めてから子供の体調も次第に良くなりとても喜んでいました。しかし、入居からおよそ5年で無添加住宅ならではの悩みを抱えるようになりました。それは外壁と家の内部の壁の漆喰塗装についてです。

子供のための漆喰塗装。それが悩みのタネに

まず外壁の漆喰ですが、まだ入居5年目にしてありえないほど黒ずみがひどく、同じ時期に建てられた他の家を見ても明らかに年数が経っているように見えています。黒ずみの原因はカビ、コケ、車の排気ガスなどが主な原因だと言われましたが、我が家は田舎の閑静な場所に家を建てているため自宅周辺の車通りもほとんどありません。

カビやコケであればキッチン洗剤や重曹を水に溶かしたものを霧吹きで吹きかけ、時間をおいてから水で流せば綺麗になると聞き試してみましたが汚れはあまり変わっていません。漆喰はとても取り扱いが難しいようで高圧洗浄機を使ったりタワシなどでゴシゴシこすることはできません。また地面から1階部分くらいまでは何とか脚立等を使って手も届きますが、2階部分や屋根に近い場所はどうやっても個人で掃除することはできません。

漆喰塗装は汚れやすい。シミや黒ずみが増えるたびに憂鬱に

私は実家が戸建てでしたが、まさか入居わずか数年でこれほど外壁が汚くなってしまうとは考えておりませんでした。10年に一度程度プロの業者に外壁洗浄を依頼すれば良いと安易に考えていましたが、まさかの大誤算となってしまいました。

漆喰の外壁が真っ白で美しかったのは本当に最初の1年ほどで、それからは日が経つにつれてシミや黒ずみがひどくなっていく一方でとても憂鬱に感じています。

内壁も当然汚れやすい。壁の掃除がストレスに

自宅の内部の壁についても全面が漆喰塗りの壁になっています。こちらも外壁ほどではありませんがやはり汚れやすく、しかも削れやすいことで大変ストレスを感じています。

漆喰の壁は少しでも泥汚れや食べこぼしなどがあるとすぐにシミになってしまいます。また子供がオモチャやランドセルを柱の角などにぶつけてしまうと予想外に簡単に漆喰が削れてしまいます。大きな衝撃を与えていなくても所々いつのまにか漆喰が剥げて下の素材が見えてしまっているところもあります。

汚れについては目立つところは毎日水拭きと乾拭きで掃除をしています。落ちない汚れや漆喰の欠けがひどいところについては家の引き渡し時にハウスメーカーから頂いた漆喰の補修作業用キットを使って主人が補修をしています。

補修は場所が小さければそれほど時間はかからないのですが、漆喰が完全に乾くには少し時間がかかります。我が家はペットを飼っているのですがその生乾きの漆喰の匂いが気になるのか犬が鼻を近づけようとしたり舐めようとしたりするため目を離すことができないのがとてもストレスになっています。

また漆喰の壁は普通の壁に比べると凹凸があり、ペットの毛などがくっつきやすいというデメリットもあります。悪天候時のお散歩帰りやお風呂上りなどに、犬が濡れた体を壁に擦り付けてしまうことがあるのですがそんな時は漆喰壁に犬の毛がたくさんついてしまうこともあります。くっついてしまった犬の毛はタオルなどを濡らして取るかまたは乾いてから手でサッと払えば取れるのですが、それも毎回のことだと手間がかかってしまいます。

健康面のメリットがあるとは言え、手入れが大変なのは辛い

漆喰壁はお手入れや現状維持にとても手がかかるとは説明されていましたが、それにしても数年でここまで傷みが激しくなるとは夫婦ともに予想していませんでした。家の立地や間取りや設備などどれも満足しているだけに外壁と内壁の漆喰だけが失敗だったなと非常に後悔する毎日です。

漆喰壁は空気を綺麗にしてくれる効果があるようですが、小さな子供がいない大人だけの家庭で、しかも頻繁に外壁全面を綺麗に洗浄できる技術と知識を持つ人しか向いていないのではないかと今では思っています。

もし次に戸建て住宅や注文住宅を購入する機会があったとても、我が家ではもう漆喰の外壁や内壁を採用することはないと思います。これから戸建て住宅の購入を検討するという方は見た目の雰囲気や可愛らしさだけで外壁等を選ばず、長年続いていくお手入れや掃除のこともしっかり考えてその種類を選んでください。

家を購入する時は、住みやすさと手入れの楽さを重視するべき

べあ

手入れが大変な家は住みにくいというのは個人的にものすごい同感です。お洒落な見栄えも大事ですが長く住むにはやはりどれだけ日々の手入れを楽にして過ごせるかは大事だと思います。

体験者さまはお子様のために漆喰塗装にしたという経緯がありますが、ただお洒落のために手入れが必要な設備を選ぶというのは後悔の元になると思います。

家を購入するときは、見た目が気になり、便利さ、住みやすさを二の次にしてしまうこともよくあります。特別な理由がない限りは住みやすさを重視した家作りを心がけるのが失敗を少なくするコツだと思いますよ。

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