【体験談】リビング階段のデメリット、住まないと分からない注意点とは？

今回は建売住宅で人気のリビング階段に関する失敗談です。
建売住宅では既製品を購入することになるので設計による対策ができません。
そのため、起こりうる問題を把握してから購入することがとても大事です。今回の失敗談はその問題を知る助けになるはずです。
ぜひ参考にしてください。

リビング階段、人気の間取りに潜む問題とは？

35歳の専業主婦です。
36歳の夫と3歳の子どもと一緒に住むため、2017年に建売住宅を購入しました。

転勤に伴う新居購入で、引越しまで8か月しか時間が無かったので、注文住宅は諦めて建売住宅の中から選ぶことにしました。

雰囲気が良かった地域の分譲建売住宅を購入

複数の物件を見学しましたが、新築ばかりの新しい分譲住宅地の雰囲気が気に入ったので、分譲の建売住宅から選ぶことにしました。

その分譲地でまず気に入った点は、無電柱化された開放感ある明るい街並みです。景観が美しく、道路幅も広くて通行の面でも安全です。

また、近くにスーパーやコンビニがあって利便性が高いところも良かったです。
駅からは徒歩10分ほどで少し離れていますが、閑静な街並みが守られていて良い雰囲気です。

さらに、新しい街なので人間関係が築きやすく、住み始めやすそうだと思いました。
若い世代の家族が多くて、お子様もたくさん住んでいらっしゃるのも嬉しいポイントでした。

決めたのは吹き抜けのあるリビング階段の家

この住宅地の中から、完成済みの住宅を10軒ほど見ました。
それぞれ外装も内装も趣向が違い、間取りも全く異なるためにとても悩みました。
リビングに吹き抜けがある家や、L字型の広いキッチンの家など、それぞれに魅力があります。

最終的に選んだのは、ダイニングに吹き抜けがある家です。
開放的でオシャレな吹き抜けの雰囲気が気に入り、購入を決めました。
食卓は家族やゲストにとって大切な場所なので、こだわりたかったのです。

住んでからも吹き抜けダイニングは一番のお気に入りの場所で、お客様からも好評でした。

住んで分かった！リビング階段はとても寒い！

しかし、現在の家で後悔している点がひとつだけあります。それは『リビング階段』です！

何に後悔しているのかと言えばその寒さです。

リビング階段はとても寒いのです！
見学時には

「リビング階段だと家族が顔を合わせる機会が増えてコミュニケーションが広がるので、いま人気なんですよ」

と営業マンから伺いました。

広告にも「おしゃれなリビング階段がある家」との宣伝文句があり、おすすめポイントとして紹介されていました。本当に、見た目がおしゃれでかっこいい白い階段なのです。
リビングから長い階段が見えると部屋が広く感じるのもメリットだし、素敵だなぁと思いました。

また、子供が2階の自分の部屋に行く前には必ずリビングを通る、という動線は安心感があって良いと思いました。
実際に住んでみても、リビング階段のおかげで家族との挨拶がしっかりできるし会話もしやすいと感じています。

ところが、住んでみて初めて気づいたのですが、冬場はリビング階段を通って2階から冷たい空気が下りてくるのです。
これはコールドドラフトという現象だそうです。

温かい空気は上に行く性質があるので、階段をつたって2階へ上がってしまいます。
さらに、2階にあった冷たい空気が押されて1階へ下りてきてしまうのです。

せっかく暖房で温めてもすぐに上へ行ってしまい、なかなか部屋全体があたたまりません。
冬場の寒さは耐え難く、冷え性の私にはとても辛かったです。

暖房を付けても効かない！部屋でもコートを着ることに

暖房をつけていてもリビング階段から風がヒューっと吹きつけるので足元から冷えびえとしていて、分厚い靴下が欠かせませんでした。
家の中でもダウンコートを着ていたほどです。
子供も「寒い寒い」と言うので、厚着をさせていました。

とりあえずの寒さ対策として、リビング階段につっぱり棒をつけて、長いのれんを取り付けました。
のれんのおかげで風の強さはやわらぎましたが、それでもすき間から冷たい風が吹き抜けてきます。
それに、せっかくのおしゃれな階段だったのに、のれんのせいで台無しです。

もう1年住んでみてやはり寒さが厳しいようなら、本格的なレールカーテンをつけるか、階段を隠すための大きなドアをつけることも検討しようと考えています。

寒さだけでない、リビング階段のもう一つのデメリット

また、また、ニオイや音が2階へ上がっていくのもデメリットです。
鍋物や揚げ物など調理したニオイが階段を通って2階まで流れて臭くなってしまいます。
また、音が響きやすいので1階での話し声やテレビの音が2階まで丸聞こえなことも困りました。

夜間は子どもを起こさないように、最小の音量でテレビを見なければなりません。
これらは住んでみないと分からないことだったので、本当に後悔しています。

リビング階段のある家を選んだことは、大失敗でした。
次に家を選ぶなら、絶対にリビング階段ではない家にします。

これから家を購入される方にも、ぜひリビング階段のメリット、デメリットをよく検討してから選ばれることをおすすめします。
特に冷え性の方は要注意ですよ！

リビング階段は寒さ対策が必須

建売住宅でも注文住宅でもリビング階段はとても人気ですね。しかし、冬場が寒いという意見は本当によく聞きます。こちらの体験者さまも全く同じことを書いており、対策法を考えていました。

新築のリビング階段の失敗談、絶対に知っておくべき注意点とは？

足元の寒さは本当に辛いですよね。床の間だと特に冷たいだろうから、足のヒビ割れやアカギレになってしまう可能性もありそうです。

リビング階段にするなら、床暖房があると良さそうですね。建売住宅なら床暖房が付いているプランも多いと思うので、リビング階段の建売住宅を探すなら検討した方が良さそうですね。

リビング階段は問題を理解して対策さえ出来ていれば必ずしも悪い間取りではないと思います。この体験談を元に対策を考えておけば快適な部屋にすることができそうですね。

そういう意味ではとてもありがたい体験談だと思います。リビング階段の間取りを選ぶなら寒さ対策は怠らないようにしてくださいね。