[要注意]新築で吹き抜けを作る人必見!暖房器具による失敗談

べあ

今回は特注した暖房器具にで失敗をしてしまった30代後半の冷え性な女性の体験談です。

家の間取りと空調設備に関する貴重な気づきを教えてくれます。

ぜひ一読してあなたの家作りに役立ててください。

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新築にはこだわりの暖房器具を!それが原因でまさかの大失敗

私は2010年に注文住宅を建てました。

そんな私が注文住宅を建て失敗した点は、間取りと暖房対策です。
すごく冷え性なため、北欧でも使われている暖房機をオーダーしました。

ちなみに住んでいる地域は寒冷地ではありません。

省エネで保温効果の高い暖房器具

この暖房機は、一台で家中を快適な温度に保つのが大きな特徴です。
中には何十個ものレンガが入っていて、運転中に暖かい空気が出てレンガを蓄熱します。

朝晩のみ運転させて昼間はレンガの蓄熱作用で部屋を暖める仕組みです。
基本は朝晩のみの運転で十分なはずなので、省エネにもなります。

この暖房機は、友人が新築の家を購入してお邪魔した際に勧められたものです。
当初は床暖房を考えていましたが、床暖房は故障した際に修理が難しいというのも友人から聞いていました。
本当のところは分かりませんが…

一度、その友人宅に泊まってみましたが、2階までとても快適だったので、私も迷わずオーダーしました。

特注の暖房器具を活かすには間取りが重要だった

夏に引っ越しを終え、冬が来るのが待ち遠しかったのですが、いざ冬になると寒くて寒くて理想の家には程遠いものとなってしまったのです。

決定的な失敗は間取りです。
私たちは一階から二階まで快適な温度にするためにリビング階段にして吹き抜けも作りました。

しかし、吹き抜けの空間を広さ一畳程の小スペースにしてしまった為、空気がうまく循環しなかったのです。

二階の面積をなるべく広く取りたいと欲張ってしまい、吹き抜けは明かり取り程度で良いとしてしまったせいです。
吹き抜けの面積は重要ではなく、吹き抜けさえあれば空気はしっかり循環するものだと思い込んでいました。

吹き抜けの大きさには意味がある

暖かい空気は軽いので上へ上へ行こうとします。
そのため、リビング階段と吹き抜けからどんどん暖かい空気が逃げていき、うまく循環する広い吹き抜けも無かったために、二階は冬でも常夏のような暑さとなり、一階は何枚も重ね着をしてコタツでじっとしていないと震うほどの寒さとなってしまいました。

愛犬も可哀想な事に、こたつの中に潜り込むか、暖房機にぴったりくっついて離れなかったです。

一階のみならず二階も快適ではなかった

二階は快適かというとそうではなく、暖かい空気が常に溜まってしまい、そのせいか空気がものすごく乾燥して、夜の睡眠時は加湿器一台では賄えないほどでした。

友人も加湿器を使っていたのを覚えていますが、当時この点を気づいていたかは分かりません。
私は、一泊しただけではこの点について気になる事は無かったので、私の家の間取りのせいでより乾燥していたのかもしれません。

乾燥のせいで、一度風を引くと治りが悪くとても辛かったです。
風を引いていなくても、夜咳で目が覚める事は日常茶飯事でした。

理想の間取りを追い求め、暖房器具の説明を無視してしまった

この暖房機は吹き抜けを大きく取り、シーリングファンで空気を循環させるのが正しい使い方となります。

でも、私たちは理想の間取りを追求しすぎてしまい、暖房機の使用法について説明を受けていたにも関わらず、その点は二の次にしてしまいました。

私たちがお願いした建築士の方は、この暖房機についての知識が無く、どういった間取りが適切かをしっかり話し合えなかったのも良くなかったのだと思います。

友人宅は建売住宅で、建築会社自体がこの暖房機を推奨していて、暖房機に合った間取りで設計した物でした。この点には大きな差があると思います。

寒さに耐えられずシーリングファンの後付けも考えましたが、吹き抜けの真上にあたる天井が壁に近すぎて取り付ける事が出来ませんでした。

電気代が高すぎる家になり売りに出す結果になった

結局、吹き抜けを塞ぐカバーを手作りし、更にリビング階段をカーテンで遮断してリビングだけを暖めて過ごしていましたが、やはり毎年冬が来るのが憂鬱で家は売りに出す結果となりました。

昼間もこの暖房機を運転させたり、他の暖房機を併用して過ごしていましたが、電気代が月4万円を超える月も少なくなく、家計を圧迫してしまっていたのです。色々な意味で居心地の悪い家となってしまいました。

建築士の知識も良い家作りには大事

リビング階段や吹き抜けの間取りを予定されている方は、暖房対策建築士の方にしっかり相談されるのが良いかと思います。

私の従姉妹も三階建てのリビング階段でオーダーし、一階の玄関と寝室が底冷えする寒さでかなり後悔しているとの事でした。
見た目はすごくオシャレですが、対策を間違うと長い冬が辛いものとなってしまいます。

私は、やはり一階と二階にそれぞれ床暖房を入れるべきだったとすごく後悔しました。
常に足下から暖かい空気が放出されていれば、上に空気がいっても暖かさは保てるかと思うからです。

思い入れの強かった注文住宅が、こうして残念な結果となってしまいました。
私の失敗談が、これから新築される方の参考になれば幸いです。

間取りを決める時は家電の使い方を考えることも大事

べあ

体験者さまは特注の暖房器具ですが、これは普通のルームエアコンにも言える話かもしれませんね。

部屋の大きさとエアコンの出力ワット数を間違うと温まらない、冷えない不快な家になる可能性もあります。

べあ

特に吹き抜けにがある家は空調は難しいですよね。

吹き抜けは一階に光を取りにくい家の明かりとりであったり、オシャレな雰囲気を出すために使うことも多いと思いますが、空調が難しいのではないかと思います。

べあ

建築士のアドバイスを聞いて、適切な冷暖房器具を設置するように注意してくださいね。

体験しないと気づかないような貴重な体験談をありがとうございました。

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